2012年4月25日水曜日

California Diary 犬の分離不安


ハウイーが我が家に来て約2週間。
最近ではようやくトイレタイムも把握できはじめ
室内での粗相は減って来ました。

去勢手術直後につけていたエリザベスカラーが小さくて
数日で傷口を舐めて糸をはずしてしまったため、
赤く晴れ上がって感染が見つかり、
ハウイーをアダプトした動物病院に連れて行ったいきさつは
ブログにも書いたとおりです。

すると「あと1週間は絶対安静よ」と念を押され、
2カ所ホッチキスのようなものを止められ、
抗生物質を処方されたのが去勢手術をした3〜4日後でした。

その後1週間は傷が開かぬよう、それはそれは大切に面倒見ていたのです。
外出はあくまで用を足しに出るだけ、
なるべく見張っていられるように、りりの送り迎えにも連れて行き
階段の上り下りの際には抱っこして運びました。

ところが事件は先週の金曜日の夜に起きました。

その夜は少林寺拳法の拳士同士の忘年会が予定されていたので
家族全員で行きつけの居酒屋「Oki doki」にでかけました。
レストランだから、もちろん犬は御法度です。
かといってワンコを何時間も車中で待たせる訳にも行きませんよね?


虫歯の酵素的除去

かなり不安に感じながらも、2階のバスルーム内に
短めにしたリーシュをしっかりと蛇口の取っ手に結びつけて、
水や食べ物を置き、広めにトイレシートを床に広げ
出掛けには外でウ○コもさせてから外出しました。

そして3時間後。ハウイーはいい子にしているかな?
そう思いながらドアを開けると、吠えながらハウイーが抱きついて来ました。
2階にいるはずのハウイーがなぜ1階のドアのところに居るのか?
一瞬わけが分からない私達。よく見ると、
↓エリザベスカラーもリーシュも食いちぎられていました。


つまりあまりの寂しさに、身の回りのものを食いちぎり、
一心不乱に1階へ降りて来たらしいのです。
それ以外に家の中でトイレをした気配や、荒らされた様子はありません。

あわてて去勢手術あとの傷を見ると、翌日抜歯するはずだった
ホッチキスが無くなっており、せっかくカサブタになりかかっていた場所が
真っ赤にパックリと開いて出血しています。

いままで傷を癒したい一心で一生懸命世話して来たのに
すべてが無駄になったのかと思うと、力が抜ける思いでした。


皮膚が落ちる


翌日また動物病院に連れて行くと、不安的中。
「ひどく感染していますね〜。この色からすると
24時間以内に何かあったでしょう?」とも。

普段おとなしいハウイーが、一匹にされたとたん
エリザベスカラーやリーシュを食いちぎるという
ひどく乱暴な行動に出たのが不思議で
インターネットで調べてみた結果、まさに彼の行動は
「分離不安」の犬に該当しました。
飼い主には従順で、普段おとなしい犬に多いそうです。

原因は飼い主の過剰な愛情や、捨てられた経験、など。
ハウイーの場合はアダプト前の経歴がまったくわからないので、
知る由もないのですが、、、

10匹に1匹が抱えていると言われるこの障害。
クレートトレーニングが良いとか、外出時に好きなおもちゃやおやつを与えるとか、
声をかけずにさりげなく隠れて、徐々に時間を延ばしなさいとか、
ひどいときには精神安定剤のようなものを飲ませて出かけると良いとか、、、
それはそれはいろんなアドバイスを見つけました。


直接減量を回転させる

ハウイーが2回も傷を縫って、2回もばい菌に感染したことを聞いた
動物病院の受付の女性。
「飼い主がちゃんと面倒見ないからこういうことになるのよ。
たった1〜2週間の辛抱なのだから、キッチリ見てなきゃ駄目じゃない!」と
私に怒り始めました。

これ以上出来ないというくらい、一生懸命世話していた私はこの言葉にブチぎれ。
「この犬は分離不安(separation anxiety disorder)気味で
ちょっと出かけた間にパニックを起こしたんですよ!
アダプトしたばかりで、こんな障害があるとは知らなかったし、
そんなに簡単な問題じゃあないんです!」と言い返してやりました。

犬に詳しい人間だったので「分離不安症」に関しての知識はあるらしく、
それからは攻撃的な態度を改めましたが、、、

結局昨日は「もうこれ以上縫えない」と言われ
1週間分の抗生物質と、ドラッグストアで
市販の抗生剤入り軟膏を買って帰りました。

あとちょっとで治るはずだった傷はまた開いてしまい、
動物病院の受付にはイヤミを言われ、
クレートトレーニングは可哀想だから絶対にするなと一徹親父は言い、
りりは「こんなはずじゃあ無かった」と愚痴をこぼし始める始末。
ハウイーのお世話を一番してる母ちゃんにとっては
まことに踏んだり蹴ったりの1日でした。


こうなったら、この先1週間はどこに行くにもいっしょで、
寝る時も隣同士で24時間(?)監視
キズをしっかり直した暁には「分離不安」を克服して
お留守番できるいい子にトレーニングしなければなりません。

ハウイー君との楽しい生活が実現するまでには
まだまだ時間がかかりそう、、、
ワンコを飼うというのは、まこと大変な仕事ですね。
全国のドッグオーナーの方々、お疲れさまです。

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