2012年4月27日金曜日

血液型AB、肥満、高齢の妊婦は死産リスクが倍増!?


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血液型AB、肥満、高齢の妊婦は死産リスクが倍増!?

 肥満や糖尿病、喫煙、血液型、高齢出産、過去の死産経験など、妊娠した時点で分かる死産のリスクを大きく増やす11の要因が、最大規模の研究で示されました。

 事前に分かった高リスクの場合はしっかり監視し、可能ならリスク要因を改善することが元気な赤ちゃんを出産するチャンスを高めます。「実際に、肥満は制御可能な最も大きなリスク要因の一つだ」とこの研究者は言います。

 死産の一般的な原因は分娩合併症および胎盤異常のような妊娠出産過程におけるものですが、妊娠前か妊娠スタート時に識別可能な、糖尿病、肥満、人種、喫煙および過去の妊娠の結果を含む一連の要因も小さいながら死産に影響しています。

 しかし、どちらの要素も死産リスク全体の小さい部分を説明するだけだと、この研� �者は言います。

 死産は妊娠20週間以降の胎児の死亡として定義され、最も一般的な妊娠の有害事象 の1つです。


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   2つの最大規模の死産研究の結果を、米国立小児保健発育研究所が設立した死産共同研究ネットワーク(SCRN)が、Journal of the American Medical Association誌12月14日号に報告しました。

 「将来の母親と医師は、妊娠に先立って、健康体重の維持や糖尿病のような状態の管理、および喫煙のような不健康な行動をすべて止めることによって、赤ちゃんの命を救うチャンスをもちます。これらのリスク要因を持った女性は、胎児検診を早く始めるべきであり、医者はしっかりと監視するべきだ」と研究メンバーのテキサス大学医学部の母胎医学の主任のジョージ・サエデ(George Saade)氏は語っています。

 この研究は、2006年3月から2008年9月までの2.5年間、全出産の9割以上がアクセスが可能な 5地域の59の専門施設と病院で、妊娠20週目以降の死産の全てを調べました。

 最初の研究は、妊娠の有害事象のリスクに関して医師が患者に助言する時、妊娠の最初に確認することができるリスク要因を検討しました。

 この分析には614の死産と1,816の生児出生を含みました。

 幾つかの妊娠出産要素(過去の死産経験、流産歴の有無に関係なく未経産(過去に子どもを生んでいない)、多胎妊娠など)は、死産に強く関係していました。


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 死産に関連する主な要素として、以下を発見しました。

1.過去の死産 (死産に占める割合6.7% 、生児出生に占める割合1.4%)、死産や流産のない女性と比べて調整後リスクが5.91倍に。

2.未経産で妊娠20週未満の流産経験あり(死産10.5%、生児出生5.2%) 、死産や流産のない女性と比べて死産の調整後リスクは3.13倍。
  未経産で流産経験なし (死産34.0%、生児出生29.7%) 、同様にリスクが1.98倍に。

3.糖尿病(死産5.6% 、生児出生1.6%) 、糖尿病でない女性と比べて死産のリスクが2. 50倍に。

4.40歳以上の高齢出産(死産4.5%、生児出生2.1%) 、20-34歳の女性と比べて調整後リスクが2. 41倍に。

5.血液型AB型(死産4.9%、生児出生3.0%) 、O型と比べて調整後リスクが1.96倍に。

6.妊娠の前3カ月間の喫煙 (1日に10本未満の喫煙の場合で死産10.0%、生児出生 6.5%) 、この期間に喫煙しなかった場合と比べて調整後リスクが 1. 55 倍に。

7.肥満か過体重 (死産15.5%、生児出生12.4%) 、正常体重と比べて調整後リスクが 1. 72倍に。

8.パートナーと同棲していない(死産25.4%、生児出生15.3%) 、既婚と比べて調整後リスクが1. 62倍に。

9.多胎妊娠(死産16.4%、生児出生1.9%) 、単生児と比べて調整後リスクが4. 59倍に。


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10.薬物依存症歴(死産4.5%、生児出生2.1%) 、薬物未経験者と比べて調整後リスクが2. 08倍に。

11.ラテンアメリカ系でない黒人(死産23.1%、生児出生11.2%)、ラテンアメリカ系でない白人と比べての調整後リスクが 2. 12倍に。

 「これらのリスク要因はぞれぞれが単独で統計的に有意ではありましたが、死産の最大のリスク要因ではありませんでした。効果はあるとしても、全体的にリスクを改善しても、恐らく全ての死産を防ぐことはできないでしょう」とサエデ氏は述べています。

 もう一つの研究は、死産した胎児の死因を調べました。約7割の死産で死因は明らかではありませんでした。

 663人の死産を経験した登録女性うちの500人が、512人の新生児の死後検査を受けることを承諾しました。

 死産全体の60.9パーセントで「ほぼ確実な」死因が、6. 2パーセントで「ありうるかほぼ確実な」死因見つかりました。31. 4パーセントの死産に1つ以上の「ほぼ確実かありうる」死因が存在しました。

 最も多い死因は分娩合併症(29.3 %)で、次いで胎盤異常 (23.6 %)が多く、他の主なものとして、胎児の遺伝子異常(13.7 %)、感染症(12.9 %)、臍帯異常 (10.4 %)、高血圧異常(9.2%)、母親の医療合併症 (7.8 %)がありました。

12/15/2011


関連:妊娠中、授乳中の健康、妊娠を希望

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